便秘の勉強会に参加してきました。

コロナの間は、なかなか勉強会に行く余裕もなく
参加するといってもzoomでのリモートだったのですが
先日日曜は久しぶりに東京まで出かけて行っての勉強会でした。
リモートだとついつい真剣みが薄れるので、たまには時間をかけても現地での勉強会に行く方がいいなと思う昭和世代の私です。

便秘という病気は自分でも薬局で薬を買えますし、改めて何をというところもあるかと思いますが、深刻な病気のサインの一つだったりすることもあるので、注意が必要です。

例えば高齢者で急に便秘になった場合は、私は大腸がんは必ず気にしますし、表情などを見て甲状腺の病気やパーキンソン病などの神経の病気を疑ったりすることもあります。

今回の勉強会では、昨年便秘治療のガイドラインが改定となり、ここ何年かで新しい薬もいくつか出ているので、それらの使い分けについても確認してきました。

流れとしては、大腸を刺激して動かすものから、便を柔らかくして出しやすくするものへとなっています。大腸を刺激する薬は連用すると徐々に効果が出なくなり、必要量が増えてしまうこと、大腸粘膜が黒く変色してしまいますます機能が落ちてしまうことなどが問題となり、3.4日に一回どうしても出ない場合は使うにとどめる方がいいです。私もベースには便を柔らかくする薬を使い、それでも数日でなかったら一度刺激する薬のほうを追加して使いましょうとお伝えしています。

特に心配のない便秘ももちろん多いですが、痔になってしまうこともありますし、侮らず相談いただければと思います