今の所、オンライン診療は考えていません。

時々患者さんが普段より血圧が高かったりして、どうしてかなと思うと、
”診療所に来るだけで不安です、早く帰りたいです。”
とおっしゃいます。コロナのどんなところが不安ですか?と伺うと、ニュースなどで感染者の数を聞いたりするとすごくドキドキしてしまうとか、院内感染の話題も出ているので、病院にはコロナがうようよしているような気持ちになっているようです。

チームよしばは、風邪の患者さんとの時間をかっちり区切っています。1日何回も院内の消毒を欠かしません。寒い日だって暖房入れながら窓開けてます。そりゃあ、大丈夫なはずの時間帯に、まれにコロナの無症候感染者も混ざっているかもしれません。でもそれは、近所のスーパーに行った時だって一緒ですよね。待合室ではマスクなしで大声で喋っている人はいません。だいたい少し離れて静かに待ってくれています。マスクをしていない方には、院内では不織布と輪ゴムでお手製の少し耳が痛くなる素敵な鼻口隠しをつけていただくことにしました。
満員電車の中でもそうそう広がらなかったのに、この状況で診療所が特に怖いということはないはずです。自信を持って言えます。

理屈ではそうでも、どうしても怖いという人もいますよね。わかります!!
慢性疾患が落ち着いている方で、通院が怖いという方には、疾患の落ち着き具合に応じて長期に処方することには、異論はありません。ただし、受付で処方箋だけもらって帰るということは行なっておりません。オンライン診療でも3ヶ月に一回は通院が必須です。うちは診療間隔を可能な範囲で伸ばしている、我ながら良心的な対応だと思っています。

初診の方に対して、こちらではまず電話で看護師が詳しい問診をとりますが、怪しいかなと思う方には、院内に入らないでもらい、駐車場に出向いて診察しています。こちらのタブレット端末(テレビ電話ができるSkypeというアプリを入れてあります)をタタタッとお渡ししにいって、車内と院内でテレビ電話で診察し、処方することは出来るかもとも思いますが、やっぱり酸素飽和度をとったり、喉を見たりしておきたいです。必要に応じて採血したりなどはやはりオンラインでは無理です。

そんなこんなで、結構迷いましたし時流に反していますが、オンライン診療は導入を見送ることにしたのです。また考えが変わったらこちらでお伝えしますね。