3回目ワクチンもだいぶ進んできました。

2月から始まった一般の方への3回目のコロナワクチン接種、昨日はモデルナでしたが、初めて予約枠が少し余りました。
これまでかかりつけの方には、こちらの枠が埋まってしまって他で打ちましたとおっしゃる方も多く、申し訳なく思うこともあったのですが、おおむね皆さん接種が完了してきて、だんだんと若い方にシフトしてきています。

4回目はやるんですか?と患者さんに聞かれることもあります。医師としてはこういう発言はまずいかもしれないのですが、内心はそろそろ全員一律ではなく、高齢者や持病のある重症化リスクのある方、エッセンシャルワーカー、希望者のみにシフトしていってもいい気がしています。

株が変わってきたことで発症リスクを下げる効果は落ちてきたといわれています。実際当院でも毎日3名平均くらいで患者さんが出ていますが、2回3回と受けている方でもコロナにかかっています。とすると、コロナワクチンの目的は重症化予防ということになります。発症をがっちり予防できるなら、すべての規制、自粛を撤廃するために全員接種をさらに進めてもいいかもしれませんが、、、。

とはいえ、死亡率を考えたらインフルエンザの20倍くらいあるので(コロナが現在日本で0.4%、インフルは0.02%)、リスクの高い方が大量に罹患したら大変なことになります。例えば例年のインフルエンザを想定し、年間1500万人感染者が出たら年間6万人の方がお亡くなりになる計算ですので、リスクの高い方がワクチン接種を行って、重症化を阻止することは意味があると思います。

また人込みでのマスク着用とか、手洗いなどはこれからも習慣づけて続けることは、それほど違和感はないと思います。体調が悪いときに無理して仕事に行くことは、むかしはえらいな~なんて思われましたが、今後はダメなこととしてがっちり定着していくべきですね。もちろん無理して遊びに行くのは絶対ダメ。

でも、人同士のふれあいはもっと復活させていきたいです。友人と飲みにも行きたいし、趣味の習い事や、スポーツ、ライブへの参加、旅行なども行きたいです。SNSがあるので、なんとなくの交流はできますが、やはり対面で何かするのとは全然違いますもんね。

たぶん、感染症全体での死者数は、コロナ流行のおかげでかなり減っていると思います。コロナが落ち着いても無理のない範囲で、感染予防を続けていくといいと思います。

色々この先の落としどころを探りつつの雑感でした。