久喜市12歳以上の全員、コロナワクチンを申し込めるようになりました

もうみなさんご存知かもしれませんが、久喜市では昨日から12歳以上の方(コロナワクチンの適応がある方全員)が申し込みできるようになりました。今朝、久喜市のホームページで確認したら、昨日の13時時点で4000枠残っていましたので、まだまだ余裕があります(申し訳ないのですが、当院の枠は埋まってしまっていました)。

デルタ株が流行するまでは、私自身高校生の息子にワクチンを打つのはどうしようかなと悩んでいたのですが、若い方にもかなり重症者が出てきたので、打たせることにしました。重いアレルギーのない方は接種をご検討いただければと思います。

ワクチン接種もようやく折り返しを過ぎたと思っていますが、
新しい治療で、軽症〜中等症(酸素投与が必要ない肺炎患者さん)に対して、発症から一週間以内で点滴で投与する抗体カクテル療法が期待できますね。当面重症化のリスクをお持ちの感染者の方に優先して使っていきます。重症化や死亡が80%以上防げるとのことです。なかなかうちのような狭い診療所では、隔離室を設けて使うことは難しいですが、外来で30分点滴を受けて帰宅するような施設(酸素ステーション+α、もしくは病院のコロナ病棟の一角)がうまく稼働し始めるといいと思います。マンパワーが要りますね。

さらにインフルエンザのように経口のお薬も出てくるといいですね。そうすると開業医でも治療面で戦える風邪に落ち着いていくと思います。ウイルスの変異の方向も、弱毒化に流れていってくれるといいですね。最後は、願い、祈りレベルのお話になってしまいました。

今一度、濃厚接触者についてお伝えします。

感染者の増加に伴い、これまで自分の周りではコロナ患者さんは誰もいないという方がほとんどでしたが、この夏以降は残念ながら、かなり身近な感染症になってきてしまいました。

周囲でコロナ患者さんが出てしまった場合、まず自分はどうしたらいいかをお伝えしておきますね。

まずは自分が感染している確率が高いかどうかです。濃厚接触者かどうかということになりますが、まず同居家族は間違いなく濃厚接触者になります。同じ会社の人、同じ学校の人などの場合は、その人との接触があるかないか、手の届く距離でマスクなしで15分以上話をしている場合はうつっているかもと考えてください。多くは一緒に食事をしたり、体の接触があるスポーツ、歌唱しない限りそういった状況にはならないと思います。

濃厚接触まではないかなといった場合でも、少し心配な方は接触の心当たりがあってから一週間は、自分の体調としっかり向き合っていてください。逆に一週間が経過して大丈夫ならあまり神経質になりすぎてもいけないので、そこからは気にしすぎないようにしましょう。

濃厚接触者に当たる場合は、いずれにせよ10日間は自己隔離となります。慌てて検査を受けてもあまり意味はありません。すぐのときには陰性でも、潜伏期を経て一週間後に発症(=陽性になる)するかもしれないので、症状がない場合は感染者と最後に接触してから一週間後を目安に、PCR検査を受けていただくのがいいと思います。もちろん症状が出てしまったら、すぐに検査を受けます。

最後に一つ、お子さんが発熱した時は、だいぶ20歳以下への流行も拡大してきているので、祖父母(特にワクチンを打っていないとしたら)のところにはできるだけ預けないようにしましょう。