前のめりで恐縮ですが、よしば診療所では先月からかかりつけの患者さんに、ワクチンについての説明プリントを作って配りはじめました。第一弾の2月はワクチンの仕組みや効果、副作用についてでした。第二弾の今月は久喜市での接種スケジュールについてお知らせしています。ワクチンについて風評に惑わされず理解していただくことで、予防接種を受けたいと思ってくれる方が増えてくれればと思いますし、接種時に不安が強すぎて気分が悪くなったりなどの体調不良をおこすのを予防するのが目的です。
ただ肝心のワクチンが、3月までは一度に十数万人分ずつでわずかしか入ってこないようですね。
4月になると、毎週100万人分以上は入ってくるようですが、最優先の医療従事者の接種分でさえ全て到着するのは、ゴールデンウイーク前くらいになりそうです。ということは私たちが打てるのはきっと5月ごろ、高齢者の接種が始まるのは6月になるのかなと予想しています。
ワクチンが来ないのでゆっくり作戦を練っていて大丈夫なのですが、接種の進め方も難しいワクチンだと思います。
ネックは二つ。
ファイザーワクチンは超低温での保管が必要で、扱いが難しいこと。失活してしまったら、せっかく打っても効果がなくなってしまいます。
またワクチン1バイアルで5人分なので、無駄を出さないようにするには予約を5の倍数にしないといけないこと。ただしそれを最優先にすると打ちたい方の希望日に添えず、なかなか接種が進まないというジレンマあり。
キモは厳密な保存管理と、うまい予約システムだと思っています。
接種そのものは、いつもやっている仕事と同じなのでそんなに心配していません。副反応が出た場合を想定しておき、万が一起きてしまったら、きちんと対処すれば良いことです。受けていただく皆さんにもある程度の知識を持っておいていただけると鬼に金棒です。
何とか、次の冬が来る前に接種が完了したいです。欲を言えば、インフルエンザワクチンの接種開始の10月中旬には終わっていたいです。いずれにしても、オリンピック前というのは絵に描いた餅になりそうですね~