診療所は4日からやっておりますが、相変わらず風邪ひきさんが多いです。
大急ぎでない方は、午後の診療のほうがすいていますので、ゆっくり来てください。
季節に一回発行しているクローバーだよりも今回は改めてインフルエンザと胃腸炎を特集してみました。
転記しますので、参考にしていただけたらと思います。
インフルエンザは、ご存知高熱の風邪。高熱と節々の痛み、頭痛、寒気などが特徴で、あまりのどの痛みや咳、鼻水は出ません。ついさっきまで元気だったのに、急激に熱が上がってきてしまって、だるくてどうしようもないといった場合、インフルエンザ要注意です。今当院で使っている診断キットは、高熱が出てから6時間ほどすれば、ほぼがっちり検出してくれる優秀な相棒ですが、熱が出てすぐに検査しても陰性になってしまうことが多いので、慌てず一呼吸おいて受診してください。
今は、抗インフルエンザ薬があるのでそちらを使えば、比較的簡単に熱が下がります。かといって、予防接種を軽視しないほうがいいと思います。たまに、打ったのにかかってしまったという、こちらとしてはなんだか申し訳ない方もいますが、やはりそのような方は初診時でも比較的元気です。とくに、1~5歳のお子さん、75歳以上の後期高齢者、それ以外の年代でも肺の病気があったり、ステロイドなどを使っていて免疫が弱い方には、是非受けていただきたいです。
話変わって、ロタ、ノロウイルスの風邪についてです。これはいわゆるおなかに来る風邪で、胃の痛みや嘔吐で始まって、38度くらいの熱がぽっと出て、下痢が続くといった症状が典型例です。かかるとインフルエンザ以上にきついかな~と思います。お子さんがかかって、吐物や下痢便を処理したお母さんが、翌日から同じ症状になるケースが多く、インフルエンザと同じようにとてもうつやすい風邪です。家族全員やられてしまうこともあります。家庭用のキッチンハイターで除菌できますので、特に冬場は常備しておくといいと思います。
こちらは、赤ちゃんが飲むロタワクチン以外、予防接種がなく、これといった特効薬もないので、悪いウイルスを体外に出すため、ある程度出すものを出してしまわないと、かえって長くかかります。診療所では、吐き気止めや整腸剤などを出しますが、ホームケアが一番大事です。脱水症になるのが一番怖いので、何とか飲めるようになったら頑張って少しずつ頻回にスポーツドリンクを飲んでもらうのが大切です。大人で1日2リットル以上、子供でも1リットル前後は取りたいです。特に食事がとれなくて熱がある初期はさらに+500mlくらいは頑張ってもらいたいです。