西願寺さんで健康講話をしてきました。

一昨日土曜日午後に、近所の西願寺さんで健康講話をしてきました。

テーマはずばり”元気に年をとりましょう”でした。

日本人の平均寿命は長いですが、何か具合が悪くなって介護が必要になる期間が平均10年ほどあります。できるだけこのギャップを埋めるための工夫についてお伝えしてきました。

1.筋肉や骨のこと

2.動脈硬化のこと

3.内臓の衰えのこと

4.脳の衰えのこと

普段こちらでかかりつけの患者さんにお話ししているような内容をぎゅっと1時間弱にまとめて、駆け足でのお話でしたが、皆さん熱心に聞いてくださいました。

私は慢性の運動不足で筋肉の衰えが目立ち、いろいろなところが痛いので、頑張って犬を飼って散歩しようかなと考え中です。犬を飼うとしたらしばらくはしつけやなれないお世話など犬中心の生活を考えないといけないので、お迎えするのは夏休みでと考えています。

 

 

 

 

後期高齢者の方を対象にご家族のことを伺っています

この2月から、表題の通り後期高齢者の方にご家族のことを伺うアンケートをお願いしています。しっかりされている方やまだまだ元気な方も多く、ぶしつけとは思いますが、教えていただけるととてもありがたいです。

といいますのも、当院も気が付いてみれば開院して15年以上経過しており、しっかりされていた方があれ?と思うような話しぶりをされたり、物忘れの相談を受けたりすることも出てきました。耳が遠くなり、話す内容が入り組んでくると、うまく伝わらないこともあるかと思います。また、持病が悪化し、急に具合が悪くなられて何とかこちらに来ていただいたものの入院が必要で、病院に紹介するということもあります。

いつまでも頭もしっかり、体も元気でと行きたいところですが、どうしても少しずつ年は取ってしまうものです。

万が一に備え必要な時には、どなたかに速やかに責任をもって連絡をさせていただきたいので、いつかは誰かのお世話になることを想定し、なにとぞご協力をお願いいたします。

帯状疱疹の予防接種について(私見)

今年もあわただしく1年が過ぎて、なんと1月以降ブログの更新を怠ってしまいました。

その間に患者さんから、新しい話まだかな??とか、お忙しいですか??などと、期待の言葉を何度も受け取り・・・。

というわけで、年内の更新やっとこれで二回目でございます。

帯状疱疹の方が増えており、新しいワクチンも出たため予防を考える方が多いと思います。実は、帯状疱疹のワクチンには従来からある生ワクチン(お子さんが打っているもの)と、不活化ワクチンの二種類があります。どちらを選んだらいいか、私見ですがお伝えしておこうと思います。

まず、双方の利点欠点。
生ワクチンは、ウイルスの力を弱めた本物が入るので、免疫が弱い人は水ぼうそうにかかることがあります。がんや膠原病の治療をされている方などは向かないと思います。生ワクチンは従来かなり作用は強いので5年くらいは持つと考えていいと思います。一回接種になります。

不活化ワクチンは、通常は効果が弱めなことが多いですが、帯状疱疹の不活化ワクチンは効果の強さをうたっています。また10年ほど効果が持つといわれています。二か月開けての二回接種になります。

費用ですが、これは当院では不活化ワクチン二回で、生ワクチン一回の5倍くらいとなります。

なので、こちらでは元気な人でしたら生ワクチンをお勧めしています。

徐々に患者さんが高齢化してきている実感があります

今日は本当に久しぶりにコロナ患者さんが出ませんでした。
インフルエンザとウイルス性胃腸炎はちょこちょこ出ています。

10年に一度の大寒波ということで、慢性疾患の方の外来も空いていて、のんびり診療できました。おかげで洗面所が寒いので心配とか、そろそろ胃カメラ検査を受けて来なくちゃですねとか、はたまたお孫さん生まれたんですねとか、最近運転免許更新できたんだよ(80代!)など、貴重なやりとりができました。忙しいときには”お変わりないですか?”としか声をかけられないので、時間のある時にはできるだけゆったりと話を聞かせていただきたいと思います。

最近だんだんと実感しているのですが、長くかかっていただいている方々の年齢が上がってきているので、少しずつ耳が遠くなったり、足腰が弱ったり、もうご夫婦の相方が他界され独居という方も少なからずいらっしゃいます。体調を崩されたり、認知症が心配になったり、一人になると不安ですよね。だんだんと介護が必要な状況になっていく場合もあります。
こちらもご本人のお話だけで十分に体調を把握しきれないこともありますので、もしもお時間が取れれば、80歳以上の方については、息子さんなり娘さんなりが付き添ってきてくださると、とてもとても助かります。今は同居の方は少なく、かなり離れた所に住まれている方も多いと思いますし、毎回とは言いません。あとは直接来院できなくても、親御さんとやり取りされている中でこちらに伝えておきたいことや聞きたいことがあったらノートに書いたり、メモを渡してもらったりしてもいいです。

今回のブログをお読みいただいた高齢の親御さんがいらっしゃる方は、お忙しい世代だとは重々承知しているのですが、お時間が取れたら一度ご両親の診察について行ってみてください。ぜひともお願いします!

コロナの診断、登録はご自分でもできますので、若い元気な方はご協力いただけるとありがたいです。

当院では、11月から先週土曜までの約40日間で200名弱のコロナ患者さんを診療しています。コロナの再診の方もいますし、検査で陰性の方、その他の風邪症状や肺炎の方などもいますので一日平均20名は発熱外来の患者さんを見ています。これから特に冬場はインフルも重なり、ますます頑張っていかないとと思っていますが、ワクチン接種や、慢性疾患の患者さんの診療もありますし、かなりきつい状態が続いています。

発熱外来にいらっしゃるのは、多くは若いお元気な方です。
症状の特徴は最初38度以上の熱、そのあとすぐ咽頭痛⇒咳となっていく方が多いです。高熱は3日くらいで落ち着き、おおむね一週間たつ頃には元気になっていますが、時々10日以上咳が長引く方がいます。

当院では疑い患者さんには抗原検査やPCR検査で診断し、対症療法のお薬の処方をします。例えば熱が高ければ解熱剤、のどが痛かったら炎症を抑える薬、咳が出れば咳止めなどで、おおむね薬局で購入できるような成分となります。
タイミングを見計らって来院してもらい、検査や説明は車のほうに出向いてやっていますが、どうしても待ち時間が長くなり、熱が高い場合などは布団で寝ていられないことがつらい場合もあると思います。

12~64歳で普段お元気な方は、ご自分で診断して陽性者登録し、そのまま自宅療養する選択もありです(必ずしも病院を受診しなくても大丈夫)ので、ご検討ください。

【方法】あらかじめ医療用の抗原キットや総合感冒薬をドラッグストアで買ってストックしておいてもらうといいです。周りに感染者がいて体調が悪くなってきたり、38度程度の熱が出てきたときにはご自分で検査してみてください。陽性だった場合

新型コロナ陽性者登録 – 埼玉県 (saitama.lg.jp)

こちらにてご自分でも登録できます。あとは7日間自宅で隔離生活をしていただくという流れになります。自宅療養中に体調がさらに悪化してしまったり、症状が長引く場合は、コロナ罹患中で登録は済んでいると一言添えて、診療申し込みのお電話をください。対処いたします。

やはり医療機関で見てもらいたいという症状がひどい方、不安な方は極力拝見しようと考えていますが、持病のある方や高齢者をしっかり診察する必要があるため、普段元気な方でお若い方は、よろしければご協力いただけるとありがたいです。

オミクロン株のコロナワクチン始まっています。

お久しぶりです。

ご存じの患者さんは多いと思いますが、実は8月初めに私がコロナに感染してしまいました。ほかのスタッフや患者さん、家族には誰にもうつさなかったのでまだよかったですが(不安だったので潜伏期間に診療に見えた方には、連絡させていただき無事を確認しました)、休み中は多くの方にご迷惑をおかけし、情けなくも恥ずかしくもあり申し訳ない気持ちでいっぱいでした。本当にすみませんでした。

感染した時には普通の風邪よりしんどかったですが、幸い元通りに回復し、おかげでコロナの抗体もいっぱいついて、今は無敵状態です。

さて、秋になりオミクロン株のワクチン接種が始まっています。3回目、4回目接種が主ですが、早い方は4回目接種から5か月経過し、11月末には早くも5回目の対象になる方も出てきます。持病のある方、65歳以上の高齢者の方はできるだけ受けて続けていただけるとありがたいです。引き続き久喜市で予約管理していますので、お電話やインターネットでご予約ください。これからはコロナウイルスがまた突然強毒株へ変換しない限り、感染者が増えてもおおっぴらな行動制限はされないでしょうから、リスクの高い方はうつってしまったときに重症化しないための武器を装備しておくべきと思います。それに対してお若い元気な方は、今の株の病毒性から考えると、頻繁な接種をどこまで続けていくか微妙な気持ちです。

今はどの季節でものべつ幕なし、感染者が増えたり減ったりしていますが、コロナウイルスは本来は冬の風邪ウイルスですので、何年かして冬にはやるインフルエンザと同じようになっていけば、インフルワクチンと同じ季節に年一回打てばOKと変わっていくと、いい落としどころかなあなんて思っています。

ちなみに、インフルエンザワクチンは今年も11月1日から始まります。今年は本当に何年ぶりかしらというくらい、ワクチンが潤沢に作られたようなので希望者はどなたでもお引き受けすることができます。発熱外来の関係で受付時間が短くて恐縮ですが、希望される方はご協力をよろしくお願いいたします。

 

第7波の情報

ここ二週間、風邪患者さんの診療申込の電話が多いです。
電話を切ると、またすぐにコールが鳴る感じです。
マンパワーの関係でお断りしてしまった患者さん、本当に申し訳ありません。
これでも年明けから700名近いコロナ患者さんの診療にあたっています。
今は、高齢者の重症化しそうな方は絶対に見なければいけないと考えています。

いくつかもう皆さんも知っているかもしれませんが、いくつか情報を箇条書きにしておきますね。

1.いまのコロナは2〜3日が潜伏期間です。心配な接触から4日目でなんともなかったら、まあ大丈夫でしょう。

2.家族(濃厚接触者)は、最後に接触した日を0日目と数えて、5日間自己隔離です。先日から2日間短くなりました。

3.濃厚接触者で38度、咽頭痛、咳などの典型的な症状が出た場合には、私の方の判断でみなし陽性といって、当院での検査なしでコロナと判定します。ただし、シビアな持病がある方、61歳以上の方には、ウイルスを減らす薬(当院では主にラゲブリオです)を投与する関係で、必ず検査は受けてもらっています。

4.自分で怪しいなと思って抗原キットで陽性が出た方は、現物を持ってきてください。私の方の判断でこちらも当院での検査なしで、診断確定とします。この方式もつい最近埼玉県でも認められるようになりました。ただし微妙だなと思う方には、もう一度検査することもあります。

医療機関での検査キットも品薄となっているので、3.4.が臨時で認められているところですが、また状況は変わるかもしれません。

また、どうやら防護服は、べっとり患者さんと接触するのではなければ今後着用しなくてもいい流れのようです。そんなお手紙が送られてきたのですが、まだ、丸腰で検体をとる姿は皆さんに不安を抱かせると思うので、もう少しサウナスーツのようですが、汗びっしょりになって頑張ります!!

今年のバラの総括

今年のバラももう終わりです。ここ数年カミキリムシの被害で弱っている株が多かったですが、だいぶ復活の兆しがあり、きれいに咲いてくれました。少しずつ新しい品種を植えています。昨年はオデュッセイア、真紅でひらひらした花弁が素敵な品種です。今年はケルナーフローラを新しく迎えました。病害虫に強く、桃色のカップ咲でかわいらしい品種です(写真を撮り忘れてしまいました)。

グランドカバーもだんだんといい感じになってきて、気に入った庭になりつつあります。今はドクダミが可憐に咲いてますよ~

これから暑くなってくると、虫が嫌でついさぼりがちになりますが、できるだけ秋も見ごたえがあるように、手入れを続けられたらと思います。

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屋外でのマスク外していいでしょうか?

今日は内科学会の教育講演会があり、webで視聴しました。色々確信したので、今回ふたつ皆さんに発信します。

1)屋外マスク問題。

まずはどのようにコロナが人にうつるかのおさらいしてみましょう。
多くが
●くしゃみ、咳、会話でのつばなど、直接しぶきを受けて起きる飛沫感染です。
ほかに
●しぶきを直接を浴びたわけではなく、それらの細かい粒が、密封空間などに密度濃く漂っているのを吸い込んで起きるエアロゾル感染
●鼻をかんだティッシュペーパーや食べ終わった食器類などにべたっとくっついたウイルスを触り、その手で目、鼻、口に触ることでウイルスが体の中に入る接触感染あります。(手についただけなら発症しませんよ、なので手洗いはとっても大切)

さて、外を一人で歩いていてコロナに感染するでしょうか?上記の感染経路をしっかり想像してもらったらわかると思いますが、絶対しないです!!

外でも目の前に人がいておしゃべりすれば飛沫感染のリスクがあるのでマスクは必要ですが、誰もいないところでウイルスがウヨウヨ漂っているわけはありません。エアロゾル感染は屋外の広いところでは起きないのです。

答)誰も近くに人がいない屋外ではマスクはしなくてOK

私も、庭の手入れやゴミ出しではマスクはしないですし、外を歩くときには腕にマスクは引っ掛けてはいますが、つけてはいません。

2)感染後のワクチン問題

すぐに打って悪いことはないそうですが、少し副反応が出やすい可能性と、抗体が作られたものがまだ残っているため、3ヶ月経過を目安に次のワクチンを打つのが妥当とのことでした。これまで一ヶ月くらいでOKとお伝えしていましたが、流行状況が現状くらいで比較的落ち着いているのであればそれくらい開けても良さそうです。かといって3ヶ月後の時点では接種自体が一旦終わってしまっている可能性もあるのでここは微妙なんですが。。。

ちなみによしば診療所では、5月いっぱいで3回目のワクチン業務を終了する予定です。6月になると通常の診療に加え、特定健診が始まって忙しくなりすぎること、すでに重症化しやすい高齢者はほぼ打ち終えたと考えることからです。4回目は60歳以上の高齢者と、18〜59歳の重症化リスクのある持病をお持ちの方が対象となりますが、まだいつ頃から始めるかは連絡がありません。

さらにちなみに、わがよしばスタッフで定期的に抗体価を測定しており、つい一昨日にも検査しましたが、皆まだ2回目の時の10倍程度抗体を保持しています。毎日コロナ患者さんを拝見する身としては、(重装備しているのでかかるリスクは限りなく0に近いですが)気持ちはグッと楽になります。

3回目ワクチンもだいぶ進んできました。

2月から始まった一般の方への3回目のコロナワクチン接種、昨日はモデルナでしたが、初めて予約枠が少し余りました。
これまでかかりつけの方には、こちらの枠が埋まってしまって他で打ちましたとおっしゃる方も多く、申し訳なく思うこともあったのですが、おおむね皆さん接種が完了してきて、だんだんと若い方にシフトしてきています。

4回目はやるんですか?と患者さんに聞かれることもあります。医師としてはこういう発言はまずいかもしれないのですが、内心はそろそろ全員一律ではなく、高齢者や持病のある重症化リスクのある方、エッセンシャルワーカー、希望者のみにシフトしていってもいい気がしています。

株が変わってきたことで発症リスクを下げる効果は落ちてきたといわれています。実際当院でも毎日3名平均くらいで患者さんが出ていますが、2回3回と受けている方でもコロナにかかっています。とすると、コロナワクチンの目的は重症化予防ということになります。発症をがっちり予防できるなら、すべての規制、自粛を撤廃するために全員接種をさらに進めてもいいかもしれませんが、、、。

とはいえ、死亡率を考えたらインフルエンザの20倍くらいあるので(コロナが現在日本で0.4%、インフルは0.02%)、リスクの高い方が大量に罹患したら大変なことになります。例えば例年のインフルエンザを想定し、年間1500万人感染者が出たら年間6万人の方がお亡くなりになる計算ですので、リスクの高い方がワクチン接種を行って、重症化を阻止することは意味があると思います。

また人込みでのマスク着用とか、手洗いなどはこれからも習慣づけて続けることは、それほど違和感はないと思います。体調が悪いときに無理して仕事に行くことは、むかしはえらいな~なんて思われましたが、今後はダメなこととしてがっちり定着していくべきですね。もちろん無理して遊びに行くのは絶対ダメ。

でも、人同士のふれあいはもっと復活させていきたいです。友人と飲みにも行きたいし、趣味の習い事や、スポーツ、ライブへの参加、旅行なども行きたいです。SNSがあるので、なんとなくの交流はできますが、やはり対面で何かするのとは全然違いますもんね。

たぶん、感染症全体での死者数は、コロナ流行のおかげでかなり減っていると思います。コロナが落ち着いても無理のない範囲で、感染予防を続けていくといいと思います。

色々この先の落としどころを探りつつの雑感でした。